2022冬　五代目のうどん談義

（こちらは2022秋冬カタログに掲載されたものです。）

五代目 橋田高明率いる
花山うどんの 今 をご紹介いたします

－　冷凍専用の新工場がついに稼働しましたね

　冷凍うどんは予想以上に注文をいただいたため、製造が追いつかず、お客様にご迷惑をおかけすることが多々ありました。

　５月末に無事新工場が完成しました。時代が変わっても機械任せにせず、職人の技を継承するのが基本ですが、スタッフの働きやすさと環境の充実を図るため、新しい機材を導入し、オペレーションも改善しました。

　内装にもこだわり、設計事務所やデザイナーの方と相談しながら、１階は工場、２階には事務所や休憩スペース、テストキッチンを設けました。おかげさまで、工場とは思えないようなおしゃれな空間に仕上がりました。スタッフにはゆったり寛げると大変好評です！

－　冷凍うどんがさらに進化したそうですが

　今開発中なのが、フタを外さずにレンジで温める新技術を採用することで、所要時間が大幅に短縮されます。

　火を使わないのでお子様やご高齢の方にも安心ですし、上手に茹でられるかという心配も無用です。銀座店の鬼ボナーラ、伊香保店のしいたけひも川など、各店舗の人気メニューを取り揃えた冬季限定商品も進行中です。楽しみにしていてください。

－　新人研修にも力を入れているそうですね

　新入社員には名刺交換や電話の取り方など初歩のビジネスマナーから教えています。

　新人に期待したいのは仕事に対する熱意です。これから続く社会人生活の中で立場や環境が変わっても、あふれるような情熱を持ち続けていれば能力が引き出され、たとえ困難な状況に直面しても道が拓けるはずです。

　新人スタッフが今後、業務全般をこなせるようになったら、適性を判断してそれぞれが最も輝ける場を提供していきたいと考えています。

－　今後はどのような展開を考えていますか

　コロナ禍で開業が延期になっていた羽田エアポートガーデン店も2023年中にはオープンできそうです。和モダンをテーマに、地図上で鶴の形に似た群馬をイメージした鶴や館林のシンボルであるツツジを壁一面に描き、海外から訪れたお客様をお出迎えします。

　また、私は自分がお客様になったつもりでどのような料理や商品が満足できるかを常に考えています。頭の中にあるアイデアを形にしようと思い描いていると楽しくて時間がいくらあっても足りません！うどん業界にない斬新なものを作りあげ、お客様に喜んでいただけるよう精進しますので今後もご愛顧ください。

花山うどんを支えるスタッフ達

決断力の速さと連携で工期内に新工場が完成しました

河本工業株式会社
一級建築士
須之内 英明

　新設した冷凍工場の他、本店のリフォームなど、花山うどん様とは数十年前から懇意にしています。花山うどん様のうどんはお客様の評判も高く、個人的にお食事に伺うこともあります。

　新工場は構想から完成まで４年の歳月がかかりました。当初は既存の敷地内に増築というお話でした。ご要望の規模に建築条件が合わず紛糾しかけていましたが、突として条件に合う土地が見つかり、判断力と迅速な交渉に臨む五代目に感心したのを覚えています。コロナ禍で建材の納期が不安定な状況でしたが、仕様を即決して下さって助かりました。工場長藤沢様や他の業者様との連携もスムーズで、期限内の完成が実現しました。

　新工場は黒を基調としたシンプルでモダンなデザインです。スタイリッシュな仕上がりで、ご期待に沿うことができたと思います。

私の人生を変えた鬼ひも川を一度召し上がってください

銀座店　調理担当
圷 陽介

　調理師専門学校から紹介して頂き、リサーチとして家族とともに銀座店に訪れました。初めて目にする鬼ひも川とその美味しさに衝撃を受けました。このうどんにどれだけの技が注ぎ込まれているのだろう。もっと知りたいと感じたのもこの時です。間違いない味だ!と家族も賛成してくれて、すぐに入社を決意しました。

　本社での研修を経て、現在はホールをメインとした業務に就き、学んでいる最中です。行列ができる人気の店舗で働けることは何とも誇らしいです。調理以外は経験が少ないので、先輩方に一から教えてもらっています。最近は常連のお客様と言葉を交わす機会も増え、楽しくて１日があっという間です。修行を積んで、いずれは新メニューの開発や店舗の運営など全てを任せられるようになりたいです。

　鬼ひも川は一生に一度は食べて欲しい自慢の逸品です。ぜひ店舗に足を運んでください。